A 本当につらいことでございましたね。
遺産なき母が唯一のこととして
残しゆく死を子らよ受け取れ
と気持ちを歌に託していかれたお方がありました。どのように受けとめていくか、残された者に投げかけられている大きなことがらと思います。
別れは身を引き裂くように悲しいことでございますが、故人はいのちをかけて、このわたしに仏縁をくださったのだといただいていくところに、尊い世界と深い感謝の思いが開かれてくるのではないでしょうか。
◇今まで朝夕の読経の習慣のなかったお方は、ぜひ始められるようお勧めします。何をおつとめしたらよいか、ご住職の意見を参考にされてお参りを始めてみてください。
先立った者も残った者も、共に抱いていてくださる如来さまでありますと御恩報謝のお勤めであります。